看護師の転職活動、「在籍中」と「退職後」どっちがいいの?
売り手市場の看護業界。求人が豊富にあることから、「いつ転職活動してもうまく行くだろう」と考える看護師は少なくありません。もちろん成功する方も多いと思いますが、スケジュールを意識することと、転職活動を始めるタイミングを見極めることで、さらにスムーズかつ効率的に転職活動を進めることができます。 このページでは、スケジュールの組み方のほか、在籍中・退職後に転職活動をするメリット・デメリットについてそれぞれご紹介。ぜひ把握してから転職活動を始めましょう!
看護師の転職活動期間はどれくらい?
個人差はありますが、看護師の転職期間は早くて1週間~1カ月といわれています。
一般的な企業や職種の場合は1カ月~3カ月かかるといわれているので、看護師は比較的短い期間での転職が可能です。
看護師の転職活動が短い理由は、選考期間の短さにあります。一般的な企業や職種の場合、面接は1~3回など複数回行うことがほとんど。多い場合は5次面接まであるところもあるようです。
一方、看護師の場合は面接は1回のみというところがほとんどです。さらに、病院側は常に人材を欲しているところが多いということもあり、合否結果を早めに出すところも珍しくありません。
転職にかかる期間から、「この時期までに転職する」という目標を自分の中で決めておき、それに合わせて転職活動を開始するタイミングを見極めましょう。スケジュールを管理することで、転職成功へと一歩近づきますよ。
タイミングを見極めたら、次はスケジュールを組みます。まずは転職活動におけるフローの把握から始めてみましょう。
- STEP1 自己分析や転職の目的の明確化(詳しくは「初めての転職で失敗しないためのポイントとは?」をご覧ください)
- STEP2 求人の情報収集
- STEP3 応募書類の作成や面接対策
- STEP4 面接
- STEP5 内定
- STEP6 引き継ぎ・退職
上記の内容を踏まえて、まずはゴールを決めましょう。
例えば、「4月に転職する」と決めたら逆算して1カ月以内くらいを目安に上記の流れが完了するようなスケジュールを組んでみましょう。
なる早で転職活動を終えたいとお考えの看護師は、複数の求人に応募し面接の予定を複数入れる方法がおすすめです。
1日に2回面接の予定を入れる強者もいるのだとか…。在職中の場合は、仕事と転職活動の両立が大変かと思いますが、今の職場に迷惑がかからないよう負担のない範囲で行いましょう。
次項以降では、多くの看護師が悩む、在職中と退職後、どちらに転職活動するべきかという内容について触れていきます。
転職活動をするなら、在職中 or 退職後どっち?
看護師仲間の実体験を聞くと、私の周りには在職中に転職活動をする人と退職後に転職活動をする人の割合はたいだい半々くらい。それぞれにメリットとデメリットがあるようです。まとめてみたので、転職する際の参考にしてみてください。
【在職中に転職活動を行うメリット】
- 転職活動に発生するブランク期間が短く済む
- ブランク期間が短いことで、採用担当者からのイメージが良くなる
- ブランク期間が短いので、新しい職場での仕事も馴染みやすい
- 保険や税金などの面倒な手続きが不要
- 収入が途切れないため、生活の心配をしなくていい
- 精神的にだらけずに済む
- 転職先を決めていれば今の職場から引き止めにあう可能性が少ない
【在職中に転職活動を行うデメリット】
- 面接日の調整が難しい
- 入社日の設定が難しい
- 今の職場での退職日の交渉がうまくいかず、転職先に迷惑がかかることがある
以上のようなことが、在職中のメリット・デメリットとして挙げられるようです。
在職中の場合は仕事と転職活動の両立が難しいものの、その分メリットは多くあります。
行きたい職場が明確に決まっている場合や経済的な不安がある場合、ブランク期間をつくりたくないという人は、在職中に転職活動を行うほうがいいかもしれません。
【退職後に転職活動を行うメリット】
- 精神的にゆとりをもって転職活動できる
- 面接日も入社日も自由に決めやすい
- いつからでも働けるということが採用に有利になる
- 仕事から離れリフレッシュできる期間をもうけられる
【退職後に転職活動を行うデメリット】
- 無給のため、生活水準を維持できない可能性がある
- ブランクが長くなれば採用担当者からのイメージが悪くなる
- 転職先がなかなか決まらないと、焦りから妥協してしまうことがある
- 看護師の仕事に対する意識が薄くなる
- 保険や税金などの面倒な手続きが必要
退職後の場合では以上のようなことが挙げられます。充電期間をもうけたい、貯蓄には余裕がある、次の職場は慎重に探したいという人は、退職後に転職活動を行うほうがいいかもしれません。
以上の情報を参考にしながら、在職中と退職後、どちらが自分に合うのかよく検討して転活を進めることをおすすめします。ちなみに私は、転職先が決まらないまま辞めるのは不安なので在職中にしたい派ですが、仕事から離れた時間もしっかり欲しいというわがままタイプです!
在職中でも退職後でも『看護師専門の転職サイト』を活用するとスムーズ!
在職中と退職後、どちらのデメリットも軽減させる方法が、看護師専門転職サイトを活用することです。
【看護師専門の転職サイトとは?】
文字どおり、看護師のみの求人を扱うサイトのことを指します。転職サイトによってサービス内容は異なりますが、求人の紹介や応募書類の添削、面接対策、転職アドバイザーによるカウンセリングなどが一般的です。
そのほか、給与や待遇などの条件の交渉、求人への応募、面接の日程調整などの代行も実施。入職後も、順調に行えているか、何か不安なことはないかなどのフォローも行っていますので、転職が初めてという方には特におすすめのサービスです。
転職アドバイザーは看護師求人や医療機関の事情に詳しいプロなので、安心して効率的に転職活動を進めることができます。
【活用前に覚えておきたいこと】
- 《評価の高い転職サイトが自分に合うとは限らない》
- 一般的には、持っている求人数が多い、サポートが手厚いなどが評価が高い転職サイトと認識されています。しかし、いい転職サイトが自分にとってもいいとは限らないことを頭の一部にとどめておいたほうがいいでしょう。重要なのは、転職アドバイザーとの相性です。自分に合うかどうかを判断するためには1つだけではなく、複数の転職サイトに登録し比較検討を行います。転職サイトの見極めも、転職を成功させるための第一歩といえるでしょう。
- 《転職サイトを活用しても、成功するとは限らない》
- 転職への明確な目的や意思がない人は、転職アドバイザーもその看護師にどういう求人が向いているのか、どういうサポートをすればいいのかの判断ができません。こういう勉強をしたいから何科に行きたい、転職先にはこういうことを希望する、今の職場のこういうところは気に入っているからそこは譲れない…などなど、細かく意思を伝えていくことで転職アドバイザーはよりあなたのニーズや適性に合ったサービスを提供することができます。転職活動の成功を左右するのは、自分次第。あまりに頼りきって受け身になっていると、転職アドバイザーに流されるまま…ということも珍しくありません。自分が主体で転職活動を行い、転職サイトにはサポートしてもらうくらいで考えておきましょう。
【転職サイトを活用するメリット】
- スマホやパソコンから簡単に登録ができる
- 好きな時間や好きな場所で、いつでもどこでも求人を検索できる
- 保育園や健診センター、治験など、レアな求人と出会えることもある
- レアな求人との出会いで、自分の中の選択肢が広がることもある
- 無料でサービスを受けられる
- 職場の雰囲気など、入職しないとわからない内部事情についても教えてくれる
いかがでしたか?
こちらのページでは、スケジュール管理のほか、在職中と退職後のメリデメ、転職サイト活用のすすめなど、転職を成功させるための豆知識についてご紹介しました。
ぜひ役立てていただき、転職先が天職になることを祈っています。
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